ぼんやりとした思索

2015年1月4日日常コメント (2)

昨日少しぼーっとテレビを見ていて、10年位前に考えていた事を思い出しました。
大学及び院のような所謂、高等教育を受ける事の価値の一端について。

20年位前って、今となっては信じられないですけどインターネットって物がほぼなかったんですよね。そういう時代の情報源といえばやはりテレビと新聞、本などです。そういったメディアのいうことを（子供の頃の自分は）かなり強く信じていたわけです。
で、大学に入って専門分野を学んだ後にテレビを見てみたら、もう噴飯モノのレベルの事しか言ってないんですよね。「これは他分野も同様なんだろうな」と考えるのは当然の帰結でした。（まあ実際にはもう少し前からネットが一般にでまわり始めて、ネット☆DE☆真実を知った部分もあります）
で、うちの親は高等教育を受けていない（それ自体が悪いと言っているわけではないです）のですが、そういう高等教育を受けておらず、更にネットにも疎い方々はやはりテレビとか新聞を盲信してしまっているところがあるんですよね。
逆に言うと、ネットに疎くとも高等教育を受けていればテレビや新聞の話を盲信しなくなる事が多いのではと思います。
そういった、メディアリテラシーがつくという部分は高等教育を受ける価値の一端を担っているのではないか、と、ここまでは10年前に考えていたのですね。

で、今はネットが当時よりさらに一般的になり、おそらく高等教育の有無に関わらずあまりテレビや新聞を信用してない人が多いのではないかと思います。そのせいでか、（俺は大好きですが）川口浩探検隊とか糸井重里の徳川埋蔵金、心霊写真特集あたりの番組って見なくなりましたよね。あの辺の番組って本気で見ていた層があの時代には結構いたのではないかと思います。
では高等教育の価値は無くなったのかというともちろんそういったわけではなく、それは高等教育の価値の一端であっただろうというだけの事です。現在では翻ってネット上の有象無象の情報の取捨選択の為にも必要なものかと思います。

しかしこの頃は若い世代の中にスマホ位しか使わず、それもトークアプリ等しか使わない層が増えているという話を聞きます（統計データの裏付けがあるかどうかは知らないので単なる伝聞です）。
もしこれが本当であれば、再度世代内のメディアリテラシーの格差が拡大していくのではないかと、まあ飯時にぼんやり思いついたのでした。

まあそうなればそうなったで、また「川口浩探検隊」が観られるのかもしれませんが。